写真中央に写っている金色の保護シートをどうにか特別に表現してみたく、その部分だけ箔プリントを使用しました。光が当たるとその部分だけキラッと反射してくれます。それ以外の部分はインクジェットプリントになります。生地の上に異物の様に存在する箔プリントと、染み込む様に生地に馴染むインクジェットの対比が出てうまく表現出来ました。

シルクスクリーンプリントでフルカラーを表現する時の定番である四色分解プリントを、敢えて各色（CMYK）それぞれにプリントしてみました。CMYKの混ざり具合やどの部分にどういった色が沢山使われているかというのが分かる実験的な試みとなりましたが、CMYK各単色だけでもアイテムとして成立するところに面白みを感じます。

通常のリフレクター系のインクよりも強く反射するシート状のリフレクターの上に、1色で製版した写真をブルー系のインクでプリントしました。水面に反射している陽の光の様な優しさはありませんが、インクの乗っていない部分に光を当てると、さもプリント自身が光っている様な錯覚を覚えます。また、夜に光を当てると強いインパクトがあります。